具体的な症例

具体的な症例

ここからは、足のむくみと、その原因になっていると考えられる病気との関連性についてお話していきたいと思います。足のむくみは、心疾患や腎疾患、肝臓の疾患、さらには甲状腺機能低下症、さらには足にできた静脈瘤などを発症している可能性がある、非常に怖い現象なのです。もちろん、すべてがその例にもれないというわけではありませんが、万一そういう疾患に罹患していたとすると、これは一大事であると言わなければならないわけですから、足のむくみだからと言って、決して軽視しないように心がけてください。では、順に見て行きましょう。
まずは、心疾患の場合についてです。

 

 

 

特に、心不全の前兆として、足のむくみを認める人は多いです。心不全の場合は、足のむくみに加えて、動悸などの症状も呈することが多いとされています。これは、心臓の基本的な機能である「血液を全身に送り出すポンプ」としての役割が低下していることから起こる症状です。そのため、肺でうっ血状態を発症するために、どうしても呼吸困難のような症状が起こってしまいやすくなります。そのため、動悸がする、息切れが激しくなるなどの症状を同時に発症することになります。
次に、腎疾患や肝臓の疾患が原因となって起こる足のむくみについてです。

 

 

 

腎疾患や肝機能低下症では、タンパク数の制御がうまくコントロールできないため、低タンパク血症を引き起こすことが多くなります。低タンパク血症が起こると、足のむくみをはじめとして、全身性のむくみを呈するようになります。
血中タンパクの役割は、血液濃度をコントロールすることです。つまり、血中タンパクは、血中の水分の排出を制御するのです。ところが、血中タンパク数が減少することで、血中の水分が細胞膜の外部に漏れ出してしまいます。すると、いわゆる「むくみ」の症状がいたるところで起こるのです。
さらに、甲状腺機能低下症とむくみの関連性についても触れましょう

 

 

 

この場合は、ほとんど足のむくみがワンセットとなっている感もあります。つまり、甲状腺機能低下症を発症すると、同時に足のむくみを認めることになると考えてください。ちなみに、甲状腺機能低下症は、男性に比べると圧倒的に女性のほうが多いとされる病気です。
なお、足の静脈瘤については、「当然むくみは起こる」と考えることができると思いますので、詳細に関しては割愛させていただきます。
という具合に、どれも非常に怖い病気とかかわりがあるかもしれないのが「足のむくみ」です。ですから、足のむくみを認めたら、決して軽んずることなく、病院に行くなど、何らかの対応をお願いします。